ミステリーロマン作家の藤英二です。
子供のころからのミステリー好きが高じて、とうとうじぶんでミステリー小説を書く破目になりました。
書くきっかけは、第二次「写楽」ブームでした。
このころ出版された「写楽本」はすべて読んだと思います。
それぞれ面白かったのですが、「写楽とは誰か」の正体捜しにフォーカスされすぎ、(これは第一次ブームのときも含めて)「写楽はどんな人間だったのか?」と深堀りはされなかったようです。
そこで「Xファイル」のスカリー捜査官よろしく、写楽が残した役者絵を深く読んでプロファイリングを試みました。
しかし、「ほんとうの写楽」を探し当てるのは並大抵のことではありません。
それで、「東洲斎」という抜刀術の達人ながら、親友の妻を奪った罪で旗本の家から勘当されたニヒルな牢人が、お役者目明しと異名をとる泪橋の浮多郎とからんで、江戸の難事件に挑む時代ミステリー小説を思いついたのです。
いわば、ミステリアス写楽がミステリーの謎を解く。そんな趣向です。
フィクションによって、写楽の「こころの闇」すなわちミステリーを解き明かそう。そこにロマンの花を一輪咲かせようとしたのです。
この手法に、みずから「ミステリーロマン」と命名しました。
これからも、命ある限りミステリーロマンを書き続けますので、ご声援よろしくお願いします。
令和元年5月吉日
藤 英二
藤 英二