「6月の花嫁は二度死ぬ~快楽の報酬~116.逃避行(21)」をカクヨムにアップしました

「おや、まあ、よくいうね」
「では、どんな噂を聞いたのです?」
「New YorkのSammy Albertoという男が葛城に連絡したいといってきた。この男は、表向きは飼料を扱うビジネスをしているが、裏では南米からコカを密輸入しているという噂がある。いろいろ聞いてみると、先月に葛城と組んで日本向けのビジネスをしたが、約束した次のビジネスの話をしてこない。どうなっているとの問い合わせだった。葛城がまだABC商会の社長だと思っているのさ」
エミリー専務の声にもからだにも力がなかったが、いっていることは明快だった。
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「6月の花嫁は二度死ぬ~快楽の報酬~114.逃避行(20)」をカクヨムにアップしました

「では、これはどうです。・・・夫人は再婚を望んでいます」
「あの麻衣子夫人が?・・・誰と」
「元夫の葛城氏と、です」
「まさか!」
「ええ、そのまさかです。夫人は葛城氏と再婚し、同時に代表取締役社長の座を譲ろうとしています。・・・ですから、何としてもそれを阻止したいのです」
「どちらです。結婚?・・・それとも、社長復帰?」
畳み込むようにしてたずねると、
「両方です」
倉本は平然といってのけた。
これには絶句するしかなかった。
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「6月の花嫁は二度死ぬ~快楽の報酬~113.逃避行(19)をカクヨムにアップしました

「あなたはどうして会社を解散してまで葛城元社長と決別したのです?あれだけ信頼の厚かったあなたなのに」
「・・・・・」
答えることはできなかった。
「・・・葛城元夫人は、家屋敷を担保に1億円を借金し、ひと月ほどで返済した。これはどうしたことでしょう?」
「さあ、・・・夫人におたずねになったらよいでしょう」
「いや、事情を知るあなたにおたずねしています」
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